イメージキャンパ-~本日も妄想中~

2019年にキャンプを本格始動した40代の未熟なおっさんキャンパ-です。キャンプに関する様々なことを好き勝手に綴っていきたいと思います。

ファミリーキャンパー物語 vol.3 『熊よけ』

次回のキャンプが決まったマサ家。

 

4か月ぶりのキャンプということで、喜びを隠しきれないマサ。

 


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出展:写真AC

 

しかしながら、最近は登山やキャンプで『クマ』に出くわす事件を見かける。キャンパーの端くれとして、一応、心の片隅にとどめておかねばいけないなと思うマサ。

 

キャンプブログでも最近いろんな人が『クマ』について書いてるもんな、少し勉強しておくか。

 

~えびかにの泥沼キャンプブログ~【in広島】

 

ふむふむ、クマよけって鈴だけじゃないんだな。わが家も万が一に備えて何か準備が必要だと思いつつも、他に欲しいものあるしなあと思うマサ。

 

そうこうしているうちに、キャンプの日は迫ってくる。そんなある日の夜。

 

「クマに人が襲われとったね。」とマサコがタイムリーな話題を提供してくる。

 

まさかキャンプやめようやとか言い出すんじゃないじゃろうね。と、心配になるマサ。

 

せっかく掴んだ久々のキャンプ。逃してなるものか。

 

マサ「う、うん。そうじゃね。関東のほうじゃったかいね。」

 

出来るだけ遠い場所で起こった出来事だと、強調してみる。

 

マサコ「この辺でもけっこう目撃情報あるじゃん。」

 

広島県西部の山あいの団地に住むマサ家の近くでも、たびたび『クマ』の目撃情報がメールで知らされているのである。

 

ヤバいよ、ヤバいよ、絶対やめようっていいだしそう。と、ますます心配になるマサ。

 

すると、

 

マサコ「うちに金属バットってあったっけ?」

 

マサ「えっ?あるよ。倉庫に眠っとる。」

 

マサは30代後半まで草野球をしていた過去があり、当時の誕生日プレゼントとして義理の兄夫婦から頂いた物だ。

 

今はひっそりと倉庫の片隅で、誰かに振られることを夢見て鎮座している。まさか、バットも『クマ』相手に振られるとは思ってもいるまい。

 

マサコ「次のキャンプはマサヨが学校に持って行っとる鈴と、そのバットを持って行っとこうや。」

 

マサ「クマよけなら、クマよけスプレーとかもあるみたいよ。ほらっ。」

 

スマホ楽天市場のクマよけスプレーを見せるマサ。

 

マサコ「・・・バット持って行っとこうや。」

 

値段を見たのかどうかは分からないが、どうやら保留されたらしい。

 

ところで、『クマ』に遭遇したとして、いったい誰がそのバットで『クマ』に立ち向かうのだろうか?

 

(・・・俺だよね。)マサは心の中で呟いた。

 

(そりゃ、そうだよね。どう考えたって俺だよね。一応野球やってたし・・・。いや、違うでしょ!クマ相手にバットで勝てるの?)

 

マサの呟きは止まらない。

 

(あの百獣の王、武井壮さんでさえ、クマ相手に勝つには8週間かかるって言ってるのよ?!)

 

(俺みたいな万年運動不足のおじさんがバットで勝てるのかね?無理でしょ?)

 

武井壮さんの話では、クマがヤバイのは防御力らしい。分厚い脂肪で覆われたあのボディーは殴ったところで大したダメージは与えられないらしい。

 

そうなると、残されたのは頭を思いっきり、バットで殴るほかない。

 

(たぶん、そんな至近距離まで寄る前にやられちゃうよね。マサコ、俺に死ねって言ってるようなもんだよ?)

 

長い思考の後、マサはマサコにこう言った。

 

「そうじゃね、一応持って行っとこうや。」

 

そうそう『クマ』と出くわすこともあるまい。自分の命よりキャンプに行くことを選択したマサ。


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出展:写真AC

 

でも、近いうちにクマよけスプレーは買わないといけないなと思うマサであった。

 

※今回の物語はノンフィクションですが、動物愛護の観点から、私自身、クマを傷つけたいという思いはないということは、ご承知ください。

 

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