ファミリーキャンパー物語 vol.4『ノリノリマサコさん!』
出典:写真AC
まだ暑い8月初旬のある日に、こっそりと9月の4連休中のキャンプ場の予約をしていたマサ。
それを打ち明けるタイミングを探っているうちに9月に入ってしまった。
予定を外して予約を入れたが、そろそろ言わなければ別の用事を入れられかねない。
タイミングを間違えれば、マサの目論見は崩れかねない。間違えてはならない、間違えてはならない・・・。そう自分に言い聞かせるマサ。
そんな9月のある日、仕事から帰ったマサコが得意げに話し始める。
出典:写真AC
マサコ「今日会社の人に、アウトドアで使える簡易シャワーもらったんよ。」
どんなものかとマサが見る。水用のポリタンクなどに接続して使うタイプの簡易シャワーだ。
ただでさえ積載が限界に近づいているわが家の車に、シャワーはともかく、ポリタンクなんてどこに載せるの?と思いつつも、
マサ「おお、いいじゃん、いいじゃん。使えそうじゃね!」
これでもかとヨイショするマサ。
出典:写真AC
続けざまに、ここぞとばかりに禁断の言葉を発する。
マサ「ちょうど、月末の連休にキャンプ場予約しといたんよ~。」
マサコ「はぁ?!何勝手に予約しとるん?」
ヨイショの効果もなく、まさかの反応。
出典:写真AC
マサ心の声(あちゃ~、タイミング間違えたか?)
マサ「いやぁ、せっかくもらったシャワーも試せていいんじゃない?」
苦し紛れの、追加のヨイショ。
マサコ「まあ、行かんけどねぇ。」
意地悪そうな顔でマサコ。
それから日は流れ、キャンプ予定1週間前の夜。
マサコ「キャンプの晩御飯は何作るつもりなん?」
出典:PepeR Lunch ホームページより
マサ「えっ?ペッパーランチ風。」
マサコ「何それ?」
かくかくしかじかと料理の説明を熱弁するマサ。
マサコ「ふ~ん」
たいした反応もなく、話は膨らまず。しかしながら、微かな手応えを感じたマサ。
マサ心の声(これは、キャンプ行けるのか?)
出典:写真AC
さらに翌日、マサは一人、部屋で大好きなプロ野球の阪神戦を観ていた。(余談ではあるが、生粋の広島県人であるマサは阪神ファンである。)そこへ別室にいたマサコからLINEが送られてくる。
「ペッパーランチ、野菜スープ」続けて、
「朝 前の晩の野菜スープ、パンとスパニッシュオムレツ」
マサ「???・・・(*'ω')💡」
マサ心の声(こ、これはキャンプのメニューでは!忘れんためにLINEしてきたな)
さらに続けてLINEが送られる。
「材料 鶏ガラスープ、ベーコン、キャベツ、玉ねぎ・・・」
マサ(お次は材料ですか、はいはい、私が買ってきましょう。(´∀`)ウヘヘ)
マサ(なんだかんだ言って、けっこうノリノリじゃん!)
出典:写真AC
キャンプ行き決定~!マサは確信し、ガッツポーズ!しかし、阪神は負けた・・・。
だが、間違っても口に出して「ノリノリじゃん!」なんて、マサコに言ってはならない。へそを曲げられては、この良い流れが断たれてしまう。
乗り気じゃない雰囲気を出しておいて、いざ行くとなると、俄然やる気を出してくるマサコ。マサはそんなマサコが嫌いではない。
もう少し焦らさず、すんなりと乗り気になってくれれば言うことないのになぁと思いながらも、近づいてくるキャンプに思いを馳せるマサであった。
※今回のお話は完全ノンフィクションです。付け加えるとマサコが良い妻であることもノンフィクションです。
ランキング、ポチッとよろしくお願いします。